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第1回 商人道サミット 開催報告

2025年5月23日(金)、滋賀県蒲生郡日野町の日野町町民会館わたむきホール虹において、第1回商人道サミットを開催しました。

開催挨拶

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日野町長

ほりえ

かずひろ

 堀江 和博 氏

日野出身の画家である月岡雪鼎について触れながら大阪商人や懐徳堂とのつながり、松阪市とのつながりについて紹介して頂きました。「商人道」を「SHONINDO」として世界に発信していく価値のあるものだというお言葉をいただきました。

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一般社団法人100年経営研究機構
事務局長

 藤村 雄志 氏

ふじむら

ゆうじ

協賛企業、日野町及び参加者の皆様に感謝を述べるとともに、海外からの長寿企業に対する興味関心の高まりについて紹介しました。

趣旨説明

かとう

のりゆき

加藤 倫之

​氏

一般社団法人100年経営研究機構事務局次長

100年経営研究機構のコンセプトと「商人道」を長寿企業の経営から学びとることのできる商業道徳と経営倫理であるという位置付を紹介し、商人道サミットがその内容について探求するとともに理解を深める機会であることを説明しました。

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基調講演

​ごとう

としお

 後藤 俊夫

​氏

一般社団法人100年経営研究機構 代表理事

日本経済大学大学院 特任教授

基調講演では、日本の長寿企業が重視する言葉、日本と世界の長寿企業の数、長寿企業が重視する思想の歴史、神道・仏教・儒教との関連、縄文文化との関連の可能性、世界が着目する日本の長寿企業と長寿経営、海外での取り組みや出版物など多くの事例を紹介するとともに、「商人道」は「他への慮り」であるという 定義を発表し、日本が世界に発信していくべき重要な思想が「商人道」であることを強く訴えました。

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キーノートスピーチ

キーノートスピーチでは、近江日野商人、伊勢商人の三井家、大阪商人の懐徳堂について、それぞれ近江日野商人ふるさと館館長の岡井健司氏、三井文庫の主任研究員の下向井紀彦氏、立命館大学教授の湯浅邦弘氏よりご紹介頂きました。

キーノートスピーチ ①

​近江商人の陰徳善事    日野商人の事例

おかい

けんじ

岡井 健司

​氏

日野町教育委員会生涯学習課 歴史文化財担当課長
近江日野商人ふるさと館 館長

日野商人の陰徳善事については、個人ではなく仲間同士で行うことであり、世代を超えて善人を生み出すための行いであるという考え方があったこと、さらに大当番仲間という商人同士のつながりも陰徳善事の到達点であったのではないかということが紹介されました。

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キーノートスピーチ ②

伊勢商人の企業経営    三井家の事例​

しもむかい

のりひこ

下向井 紀彦

​氏

公益財団法人三井文庫 主任研究員

三井家の経営については、三井高利に始まる三井家の歴史を振り返りながら、人の三井と呼ばれる所以ともなった人材育成や三井家の財産分与などの仕組みが、初代高利の没後、その存在を知らない本家や社員にも創業の精神を残すために、規範や仕組みとして構築されてきたことが紹介されました。

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キーノートスピーチ ③

大阪商人のひとづくり 懐徳堂の事例​

ゆあさ

くにひろ

湯浅 邦弘

​氏

立命館大学教授
大阪大学名誉教授

懐徳堂のひとづくりについては、自己の利益のために商業に勤しむ存在ではなく、世の中のために商業を行う存在として商人を教育し、教育そのものを広く万人に提供する組織として商人の手で設立運営されたこと、幕府への提言を行うなど国を代表する学 問所として成熟し、経世済民の理念を普及させたことが紹介されました。

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パネルディスカッション

パネルディスカッションでは、登壇者4名により主に「商人道」の普及啓発について意見が交わされました。

パネルディスカッションでは、急いで「商人道」を再定義するよりも、日本各地の歴史的な記録などを集めて並べていく過程を重ねていくことが重要であり、サミットのような機会を継続して開催していくことが必要であるという意見が交わされました。
そのうえで、全国各地の歴史的な記録の保存やデジタルアーカイブとしての公開につい て気運を情勢していく重要性が議論されました。特に、海外に向けて、日本の歴史的な知的資産を発信するという観点からもデジタルアーカイブの可能性が言及されました。

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また、「商人道」に関連したひとづくりについて、個人、ファミリー、地域という観点で議論がなされました。

日野商人では、個人を対象にした取り組むとして、地元の人間の教育を地元で担ったことが紹介されました。本家の奥さん子供たちの教育を担い、丁稚に出てからは「在所のぼり制度」を通じて、店舗と地域のなかで教育が行われていていました。三井家では、奉公人と創業家一族に向けた教育がそれぞれあり、奉公人に対しては規則を制定して厳格な教育が徹底的に行われ、創業家一族に対しては家訓を学ばせながら各店舗における実践経験を積ませるようにしていました。さらに、創業家である

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「三井十一家」の個々の家のなかでも遺言のような形で考え方やルールが伝承されていました。また、京都や松阪において人材発掘を担うエージェント的な人物を配置して、三井家に適合する人材を探していたことも紹介されました。

懐徳堂では、大阪商人に中国の古典を説き、現在でいうところの組織論やリーダー論に関する多くの事例を学ぶ機会を提供することで、人間とは何かを考える基礎や商業という営みの基礎となる倫理観や道徳を重視する精神性が養われていったことが紹介されました。

そのほか、「商人道」を人間のあり方そのものに通じるようなイメージで捉えなおしていくことの重要性、開催地に残る史料や歴史に着目しながら「商人道」を再考していくことへの期待、日本の地方で開催することで地域に光を当てる取り組みとしての意義など、次回以降の開催に向けて登壇者の皆様から期待の声をいただきました。

最後に、社会のなかで自分の生き様が試され、広く見れば、日本そのものの生き様や有り様が試されている現代において、古典に学び直すということも含めて、人のあり方として「商人道」を経営における重要な観点として探求発信していく機会として、商人道サミットの開催を継続していきたいという代表理事の後藤の宣言がありました。

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来賓紹介

8名の来賓にご臨席賜りました。

滋賀県商工観光労働部 次長 

 宮田 善弘 様

松阪市産業文化部 部長

 岡田 久 様

近江八幡市総合政策部 部長

 辻 公寿 様

東近江市観光物産課 課長

 西川 寛 様

竜王町商工観光課 課長

 西村 忠晃 様

東近江観光振興協議会 主査

 岡本 清司 様

公益財団法人斯文会 理事長

 宇野 茂彦 様

一般財団法人中斎塾フォーラム 塾長 

 深澤 賢治 様

参加者

123名の方々にご参加いただきました。

内24名は、一般社団法人100年経営研究機構からの参加者でした。

日野町及び近隣自治体などからは、100名程度の方々に参加いただきました。

​会場の様子

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次回開催について

2026年の第2回商人道サミット
三重県松阪市での開催を決定致しました!

※詳細ついては、松阪市とも協議連携していくことが決まりました。

「第1回 商人道サミット」協賛企業の紹介

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